一目均衡表 (Ichimoku Kinko Hyo)

概要

一目均衡表は、昭和の初め、一目山人(いちもくさんじん)により完成された相場そのものについての書です。 一目均衡表における相場理論は、三大骨子(波動論、時間論、値幅観測論)に基づいて展開されていますが、「相場は値幅ではなくて時間である」という一目山人の言葉の通り、時間論を軸としています。 つまり、相場の主体はあくまでも時間であり、価格は結果として従う、というのが一目均衡表の出発点です。

見方

一目均衡表

基準線と転換線の位置関係

  • 基準線よりも転換線の方が上 ⇒ 相場は上昇トレンドにある
  • 基準線よりも転換線の方が下 ⇒ 相場は下降トレンドにある
  • 基準線に対して転換線が下から上へと突き抜けている場合 ⇒ ゴールデン・クロス
  • 基準線に対して転換線が上から下へと突き抜けている場合 ⇒ デッド・クロス
  • 基準線・転換線はサポートラインとしても用いられる

先行スパン (雲について)

  • 値動き(ローソク足)が先行スパンの雲を上に突き抜けた場合、相場は好転したと判断し、ここを買いサインとする
  • 値動き(ローソク足)が先行スパンの雲を下に突き抜けた場合、相場は暗転したと判断し、ここを売りサインとする
  • 値動き(ローソク足)が先行スパンの雲を通過するときに、それまでの方向に対して抵抗を示す場合がある
  • 雲のねじれの上や下を値動き(ローソク足)が通過するとき相場に波乱が生じる可能性が大きい

遅行線

  • 26日前の相場そのものと現在の相場を比較し、その位置関係によって買い時代、売り時代を判断する
  • 26日過去に遡った時点の値動き(ローソク足)を遅行線が下から上に突き抜ける ⇒ 買い
  • 26日過去に遡った時点の値動き(ローソク足)を遅行線が上から下に突き抜ける ⇒ 売り
  • 遅行線が過去のローソク足に近づいていき、触れるか触れないか、あるいは、ほんの少し抜けた所から逆に跳ね返されるケースがある

計算方法

一目均衡表計算式